ブラジル・アルゼンチン サービス産業海外進出支援ミッション

■ブラジル・アルゼンチン サービス産業海外進出支援ミッション  主催:日本貿易振興機構(JETRO)

2017年7月7日(金)~2017年7月17日(月)

概要

日本貿易振興機構(JETRO)主催のサンパウロ・ブエノスアイレス サービス産業海外進出支援ミッションに随行してきました。

<ブラジル・サンパウロ>

・ブラジル サンパウロのビジネス及び投資状況についてのセミナーに参加し、日本の現状等をお伝えしました。

・ブラジルの非営利団体の実情及びバーコードリーダーを用いた商品識別情報利用についてのセミナー参加 (ブラジルマルチセクター)し、具体例を含め、日本式考え方や実態を発表しました。

・現地企業を訪問(ラーメン店、高級ショッピングモール等)し、意見交換及びアドバイスを行いました。

(JETRO担当者様、現地の方と)

ブラジルレポート

ブラジルは、南米最大の国であり、歴史的背景から多民族国家としての性格をもち、
日系移民とその子孫がとても多いこともあり、我が国とのつながりも深い国である。

今回訪問した南米の経済、文化の中心地と言われるサンパウロのブラジルマルチセクターでは、
日本で行われている最先端の流通システムについて説明致しました。商いを科学的観点から深堀する
日本的な発想はまだ浸透してなく、熱心に学ぶ姿勢を感じる事ができ、日本からの企業進出を
待ち望んでいる様子であった。

人口2億人を有するブラジルの1人当たりのGDPは8000ドルであることから
流通サービス業の開拓の余地が充分あることが分かる。1例としては、日系人が経営する
ある小売チェーンの存在がある。このチェーンは、日系人経営者が日本で見たコンビニエンスストアを
ブラジルで再現したいと考えて展開しているのであるが、かつてのスーパーマーケット的な領域を
越えられていない。日本の流通サービス業が行っている独自のノウハウを導入することで業績と店舗展開が
著しく向上することは間違いないと思われる。

この底力のあるGDPを掘り起こすために日本から進出する企業も多く存在する。
高級ショッピングモールや飲食店が多い事から購買意欲や生活力を強く感じる事ができ、
あらゆる業態での進出の可能性を秘める大国である。

<アルゼンチン・ブエノスアイレス>

・アルゼンチンのフランチャイズビジネスと投資情勢についてのセミナーに参加。フランチャイズ先進国である日本の状況をお伝えしました。

・アルゼンチン投資庁総裁及び現地企業(GreenEat社・Everis社)社長・幹部との会談・情報交歓会に参加し、今後の相互協力、継続的な情報交換について意見を交わしました。

・現地企業を訪問(スーパーマーケット、ショッピングモール、現地サービス産業企業 等)し、意見交換を致しました。

(現地企業の視察の様子)

アルゼンチンレポート

アルゼンチンは、南北に3500km以上の長さに及ぶ、ブラジルについで南米で二番目に大きい国であるが、
人口は4000万人である。1人当たりのGDPは14000ドルであることから分かるように高所得な層が
多い国である。ヨーロッパ系の移民が多くどちらかというと白人社会である。

今回訪れた首都ブエノスアイレスは、ヨーロッパからの大量移民を取り入れた歴史的背景があるためか、
街並みはロンドンやパリのようである。官民一体となった都市計画が行われ一般的な南米のイメージとは
かけ離れた落ち着いた都市空間である。

アルゼンチンは2001年12月にデフォルトを宣言して事実上の国家破綻をした経緯があり、
国内総生産4822億ドルの大国であり、G20のメンバー国であるにもかかわらず国際金融市場から
孤立した影響で、日本企業とのビジネスは長年停滞していた。そのため日本企業の進出は少ない。

マクリ新政権が発足し、今年5月の大統領来日でデフォルト解消方向へ動くことが明確になり、
今後のビジネス展開が期待される。海外企業ではフランスのカルフールが進出してコンビニの様な
ショップ展開をしているが、まだまだ商いを科学し本物のサービスを極めようとしているとは言い難い。
前述のとおりGDPの高さと世界的にも通信販売の利用率が高いことから、流通サービス業そのものの
開拓の余地は大いにある。

アルゼンチン行政の投資庁が、日本貿易振興機構(JETRO)を通じて日本企業の投資多様化を
幅広いビジネス分野で呼び掛けていることから同国への進出はチャンスかもしれない。

 

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