4.ハウスクリーニングチェーン

 踏切の警報音が鳴り渡る私鉄の線路端、雑居ビルに小さな事務所を構えるC社長は、通算20数回起業しては失敗を繰り返し、背水の陣でハウスクリーニング業を始めたところでした。年商5,000万円程の小規模ビジネスではありましたが、お客様からの感謝の言葉に確かな手ごたえを感じたC社長は、この事業を拡大するにはフランチャイズ化しかないと、弊社社長・内川に全てを託しました。

 当時、日本では法人がフランチャイズに加盟することばかりが注目されていましたが、フランチャイズの本場アメリカでは、個人オーナーを募る本部の方がフランチャイズの主流であることを現地で目の当たりにしていた弊社社長の内川は、この事業は、個人オーナー加盟を主軸とした無店舗型のフランチャイズとして飛躍的に伸びる、と確信しました。そして、ハウスクリーニング業としての専門性を高め、個人が低投資で始められる加盟店パッケージを確立しました。更に、私共がフランチャイズ本部構築の最優先課題として取り組んだのは「経営理念体系」の確立でした。加盟店オーナーと共有する経営理念やヴィジョンを打ち出し、意欲ある個人起業家の賛同を得てパートナーとし、地元密着で頑張って頂ける仕組みを作ったのです。同社が加盟店募集を本格化すると、個人の加盟希望者が殺到し、加盟店はあっという間に全国に拡大しました。フランチャイズ事業を始めて数年で加盟店数は1,000店を超え、更に成長を続けたのです。

 弊社社長の内川は、これに留まらず、お客様のニーズに応える新業態への取り組みを同社に次々と進言し、環境変化に対応するためにご指導させて頂きました。弊社の助言を忠実に具体化したその本部は、今では様々な事業を合わせて年商500億円を超える一大企業へと成長しました。同社は、創業当時に私共がご提案した経営理念を、事業の原点として、今でもそのまま掲げ続けています。

 私共は、知識やノウハウだけではなく、クライアント様の想いを実現するコンサルティングを大切にしております。