コンビニ業界第4位のミニストップが、2018年2月期の業績見通しを下方修正しました。営業利益は17億円⇒▲1億円へ、連結最終損益も1.5億円⇒▲11.5億円へといずれも減額修正で、これは上場来初の赤字転落です。下方修正の主たる要因は、国内コンビニ事業の不振です。既存店1店舗あたりの日販を前年比101.5%で計画していたところが、通期の前年比が99.8%にとどまったように、今、コンビニ業界は大きな曲がり角に来ていると言えます。

コンビニ業界は長らく好調が続いてきたと言われていますが、業界内での過当競争(同看板店舗との競争も含まれる)のため、実はかなり以前から加盟店の現場では売上が頭打ちとなって悲鳴があがっていました。そして、それに加えて、ドラッグストアや食品スーパーなどの他業種との競争も激化し、さらに消費者のネット販売へのシフトも加速したことが、益々コンビニ業界全体の足を引っ張る要因となっているようです。コンビニ各社の本部は、宅配サービスといったような様々なサービス拡充をはかってきましたが、現時点では業績を回復させるほどの大きな効果が出ていないのが実情です。コンビニ業界は、もはや成長産業ではなく、熾烈な生き残りを賭けた戦いが続く業界となったのです。