加盟店が営業の結果得られた収益で、オープンまでかかった資金を回収できるまでにかかる期間のことです。通常は年で表示します。
 加盟店のオーナー様がフランチャイズとしてお店をオープンするに際して、いろいろな種類のお金が必要となります。
その費用の総額をオープン後の営業によって得た利益で割り算をします。
 一般的には、その数字が小さければ、早く最初に払った資金を回収していることになりますから、その後の利益がオーナー様にとってプラスの資産となります。
そこで、この初期投資回収期間がフランチャイズ・チェーン選択の重要な目安とされます。

 ただ、フランチャイズ本部によって、投資回収期間の計算方式や解釈が違うため、対象となる初期投資の内容を確認することが重要となります。
 一般的には、フランチャイズ・チェーンの初期投資額の中身は、加盟金、教育訓練費、権利金、手数料、内外装工事費、設備費、店舗設計費、什器備品費、販売促進費、開業までの前家賃や従業員の給料までを含んだ総投資額で計算します。
物件取得費用も総投資額に参入しますが、保証金・敷金等の預り金などは初期投資の回収の対象とはなりません。
以上のようにそれぞれの事情によって大きく初期投資回収は変動しますので、個別の綿密な計算が必要となります。

 特にフランチャイズ加盟のオーナーとなる際に注意していただきたいことは、フランチャイズ本部が加盟店を開拓するために初期投資回収期間の短さを強調することがあります。
初期投資額の中身ももちろん重要ですが、売上金額の根拠がしっかりしていないと、絵に描いた餅になりかねません。
投資回収期間は短いにこしたことはないですが、それ以上に実態に即し、長期間利益を出し続けられるフランチャイズ・チェーンを選ぶことが賢明です。